

アートメイクとは、専用の針を使用して皮膚の浅い部分に色素を入れ、皮膚を染色する医療行為です。 完全に消えてなくなることはありませんが、皮膚のターンオーバーにより、1~2年かけて徐々に色は薄くなっていきます。2~3回の施術と定期的なメンテナンスにより、自然で美しい状態を維持することが可能です。
※自由診療です。
※リスク・副作用:一時的な腫れ、痛み、内出血などのほか、アレルギー症状、色素沈着・色素不定着、感染症、ものもらい、角膜損傷などが生じることがあります。
※妊娠中・授乳中の方、重度の心疾患がある方、糖尿病の方、アトピーなどの免疫抑制状態の方、感染症の方、ケロイド体質の方、施術部の皮膚症状がある方は禁忌となります。
※MRI検査の際は、主治医と放射線技師にアートメイクをしているとお伝えください。※治療期間:約2~3ヶ月、※治療回数:約2~3回
※治療の流れ:表面麻酔を塗り、専用の針でデザイン通りに皮膚に色素を入れていきます。途中で二次麻酔を使用します。デザイン通りに色が入れば終わりです。
- メイクにかける時間を短縮したい
- 眉毛を上手に描くことができない
- 自分の骨格に合った眉毛にしたい
- すっぴんでも自然な眉毛をキープしたい
- 水泳やスポーツでメイクが崩れるのが気になる
- 唇の血色が悪く悩んでいる
- まぶたのたるみでアイラインをうまく引けない
違いとは
タトゥーは皮膚の深い層である真皮に色素を入れて染色するのに対し、アートメイクは表皮から真皮の浅層にかけて色素を入れる施術です。
タトゥーは消えることなく残りますが、アートメイクは肌のターンオーバーとともに徐々に薄くなっていきます。個人差がありますが、アートメイクの持続期間は約2年程度です。色が薄くなってきたタイミングで、メイクの流行などに合わせてデザインや形状を変更することも可能です。
お顔立ちや骨格、ご希望に合ったアートメイクを心を込めてご提供いたします。

アートメイクは医療機関でのみ受けられる医療行為です。医師が常駐する医療機関において、医師による施術、もしくは医師の監督・指示のもとの看護師による施術のみが許可されています。 そのため、医療行為を行えないエステサロンや、美容院などの医療機関でないお店でアートメイクの施術を行うことは違法となります。看護師資格を持っている施術者が開く、医師不在の個人サロンでも行えません。
2023年7月3日に新たに厚生労働省より、「医師免許を有しない者によるいわゆるアートメイクの取扱いについて」の通達が出されました。これには医療機関ではない店舗でのアートメイクによる健康被害が増加している背景があります。
施術者の技術や経験が十分にあったとしても、皮膚に針を刺して色を入れるという医療行為において、感染症やアレルギーなどのリスクを完全に避けることはできません。当院では、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、美容皮膚科・レーザー指導専門医である皮膚科医師が、万が一の副作用や合併症が生じたときにも迅速かつ適切な対応が行える環境体制を整えております。
- 眉毛
- アイライン
- リップ
- ほくろ

既往歴やアレルギーの有無、服用中のお薬などの全身の健康状態、肌の状態について詳しくおうかがいし、医学的にアートメイクの施術の適応となるかを判断いたします。
施術が可能であると判断した場合は、アートメイクについて現在のお悩みやご希望などを詳しくおうかがいします。わからない点や気になる点も、どうぞご遠慮なくお話しください。

カウンセリングでご希望のデザインをおうかがいしながら、パターンや形状、色などを一緒に決定していきます。
眉毛のアートメイクでは、ペンシルを使用してお顔の形や骨格、筋肉のつき方などに合わせて、眉の形をデザインしていきます。また、眉毛の色や太さ、濃さ、色味なども決定していきます。 施術後のデザイン変更は難しいため、気になる点やご要望は、納得がいくまでご相談ください。施術後は傷の収縮により形が若干変形することがあります。

施術を行う箇所にクリーム状の麻酔を塗り、約30分待ちます。

麻酔のクリームをふき取り、デザイン通りに皮膚に色を入れていきます。施術にかかる時間は部位によって異なりますので、事前にスタッフまでご確認ください。
施術途中には二次麻酔を使用し、最後まで痛みに配慮して施術を行っています。
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施術当日に、顔にかぶれや赤みなどの炎症がみられる場合は、施術を行うことはできません。
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デザインは施術前に十分な相談の上に決定しますが、アートメイクの性質上、施術後の傷の回復に伴って形状が多少変わることがあります。
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施術直後は色素が美しく発色している状態ですが、肌質によって退色や色の変化が生じることがあります。また、左右のバランスの差や変色、色ムラ、形状の変化がみられる可能性があり、色素が定着するまで複数回の施術が必要となる場合があります。
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2回目以降(リタッチ)の施術は、肌への負担を軽減するため、1ヶ月以上の間隔を空けて行う必要があります。
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眉・アイラインのアートメイクは、眉下切開や二重の手術(二重埋没、二重全切開、眉下切開)、レーシックなどの目もとに関する手術を受けた方は、術後6ヶ月以上経過して問題がないことを確認してから行います。傷痕部分は色が入りにくいので、仕上がりに差が生じる場合があります。
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一時的に腫れや赤み、熱感、出血、内出血、しびれ、かさぶたの形成、脱毛などがみられる場合があります。
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施術中に薬剤や金属、色素、機器などによるアレルギー反応が現れた場合は施術を中止させていただくことがあります。
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ヘルペスや感染症、肥厚性瘢痕、ケロイド、皮膚疾患、角膜炎、結膜炎、ドライアイなどの合併症がみられるリスクがあります。
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MRI検査を受ける際には、必ず主治医や放射線技師にアートメイクの施術を受けたことを事前にお伝えください。
- また以下に該当する方は施術をお受けいただけません。
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重度の金属アレルギーがある方(18金やプラチナなどでアレルギー反応が出ない場合は施術が可能な場合もあります)
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妊娠中または妊娠の可能性がある方、授乳中の方
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重度のアトピー性皮膚炎や皮膚疾患をお持ちの方
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ケロイド体質の方
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施術部位にほくろ、ニキビ、炎症、傷がある場合(該当箇所を避けて施術する場合があります)
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感染症、重度の心臓疾患、肝疾患、高血圧、血糖コントロールが安定していない糖尿病、免疫抑制状態、自己免疫疾患の既往がある方
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ゼオスキン、エンビロン、ガウディスキンなどのレチノール系(ビタミンA含有)スキンケアアイテムを3週間以内に使用した方(施術後1ヶ月間も使用を控えていただきます)
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眉のブリーチやカラーリングを施術日前の1週間以内に行った方(肌が弱い方は2週間以内も控えてください)
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ティントタイプの眉メイクを使用中の方
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施術日前日に飲酒やカフェインを摂取された方
美容施術メニュー
眉のアートメイクを受ける前に、左右の眉の高さを整えられますか?
軽微な左右差であれば、アートメイクのデザインでバランスを調整することが可能ですが、額の筋肉の緊張を調整することで眉の高さを整える施術も行っています。
詳しくはカウンセリングにてご案内いたしますので、ご希望の際はお伝えください。
ボツリヌス療法(ボトックスビスタ:額) | 22,000円/1回 注射による施術を行います。効果の持続が期待できる期間は約4~6ヶ月です。 |
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眉のアートメイクを検討していますが、眉間の深いシワが気になります。
事前にボツリヌス療法(ボトックスビスタ)による施術で眉間の幅を整えた上で、アートメイクを行うことが可能です。
ボツリヌス療法 (ボトックスビスタ:眉間) | 27,500円(税込) 効果の持続が期待できる期間は約4~6ヶ月です。 |
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※眉間の深いシワを浅くすることで、左右の眉頭の間隔が広がる場合があります。
※自由診療です。
※主なリスク、副作用
・注射した部位に内出血を起こすことがあります。時間の経過とともに症状は軽減します。
・注射部位の局所的な痛み、注射部位周辺の腫れ、顔の痛み・赤み、筋肉の部分的な脱力、頭痛、まぶたが下がる(眼瞼下垂)、あざ、皮膚のつっぱり、吐き気などの症状が現れる場合があります。症状が治まらない、ひどくなる場合は当院までご連絡ください
※ボトックスビスタは2009年1月に厚生労働省により認可されたボツリヌス治療製剤です。
まぶたの近くまで眉毛が生えているのですが、アートメイクはできますか?
不要な眉毛が生えている場合は、事前にレーザー治療により脱毛しておくことをおすすめします。アートメイクをしてから、眉毛の境目にレーザー照射することはできません。
レーザー治療 | 5,500円(税込)/1回 (眼球保護コンタクトレンズ代込) |
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※自由診療です。
※主なリスク、副作用
・肌に赤みやかゆみ、ひりひりした痛みを感じる場合があります。
・毛のう炎を起こす場合があります。
・ごくまれに毛が太くなったり濃くなったりする場合があります。
※治療期間:約2~4週間
※治療回数:約1~2回
※治療の流れ:事前に問診・カウンセリングを行い、眉毛のデザインを決め、不要な眉毛にレーザーを照射して脱毛します。
唇にシミがあるので、アートメイクをするか悩んでいます。
唇のシミは「口唇メラノーシス」と呼ばれるもので、レーザー治療が可能です。アートメイク後の唇へのレーザー照射は変色する可能性があるため、アートメイク前の治療をおすすめします。
レーザー治療 | 3,850円(税込)/1shot |
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※大きさにもよりますが、概ねシミ1個≒1shotです。複数回の治療が必要な場合、2回目以降は半額となります。
※自由診療です。
※主なリスク、副作用
・唇の赤みや腫れ、熱感、ひりひり感が出る場合があります。
・口唇ヘルペスが出る場合があります。
※治療期間:約2週間
※治療回数:約1~2回
※治療の流れ:事前に問診・カウンセリングを行い、唇のシミに対しレーザーを照射します。
アートメイクを受けたいのですが、金属アレルギーが心配です。
金属アレルギーがご心配な場合は、事前に金属パッチテストを受けていただけます。
金属アレルギーテスト | 1,600円(税込) |
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※アートメイク施術に関連して行う場合の費用です。
※金属アレルギーテストに対応している曜日や時間が限られますので、詳しくはご予約時にお問い合わせください。
※自由診療です。
※主なリスク、副作用
・テスト部位の赤みやかゆみが出る場合があります。
・色素沈着を起こす場合があります。
・ごくまれにアナフィラキシー様症状が出ることがあります。
※検査期間:約1~2週間
※検査回数:約1~2回
※検査の流れ:アレルギーテスト用のパッチを皮膚に貼ったまま、決められた日数を過ごしていただいた後、皮膚の変化を見て判定します。

MRI検査では強い磁力を利用するため、金属が反応して熱を持つ場合があります。タトゥーの染料には鉄やニッケル、コバルトなどの磁性を持つ金属成分が含まれるため、タトゥーが入っていると熱傷を起こすリスクが指摘されてきました。
アートメイクの場合は、皮膚に入る色素量はごくわずかであり、染料に含まれる金属成分も微量のため、MRI検査に支障をきたすことはほとんどないとされています。
そのため現在は、多くの施設でMRI検査を受けることが可能です。ただし、持病があり定期的にMRI検査を受けている場合は、アートメイクを受ける前に、主治医や放射線技師にアートメイク施術について相談・確認することをおすすめします。
色素が安定して定着するまで、施術後2~3ヶ月程度の期間を空けてからMRI検査を受けると、金属成分の反応や炎症の悪化のリスクを抑えやすくなります。その際にも、必ずアートメイクをしていることを医療機関にご申告ください。