カウンセリング・検査
現在の目の状態や治療内容について、詳しくご説明いたします。また、治療が適しているかどうかの検査も行います。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:00~12:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ー | ー |
14:00~18:00 | ● | 手術 | ー | ● | 手術 | ー | ー | ー |
休診日:水・土曜午後、日曜、祝日
※最終受付は診療終了時間の30分前まで
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14:00~18:00 | ● | ● | ー | ● | ● | ー | ー | ー |
休診日:水・土曜午後、日曜、祝日
※最終受付は診療終了時間の30分前まで
影響しているのは遺伝と環境
はっきりとした原因はわかっていませんが、親が近視の場合に子どもも近視になる可能性が高いため、遺伝的な要因が関係していると考えられています。また、近すぎる距離での読書・勉強・パソコンの使用などが長時間続くことも、近視に影響している可能性があるとされています。一つの原因というよりも、遺伝的要因と環境的要因が複雑に絡み合って近視が進んでいるケースが多いようです。
点眼薬
レンズの調節機能を回復させる点眼薬や、おもに子どもの近視に対して進行を遅らせる作用のある低濃度アトロピン点眼薬※を使います。薬剤によってはしみることがあります。
※低濃度アトロピン点眼薬は自由診療です。
※点眼後の数時間、まぶしさやぼやけを感じることがあります。
オルソケラトロジー
就寝中に特殊なハードタイプのコンタクトレンズを装用し、角膜の形を矯正してピントが網膜上で合うようにする治療法です。昼間は裸眼で過ごすことができますが、コンタクトレンズを外している間は角膜が元の形に戻ろうとするため、継続した装用が必要です。
※自由診療です。
※強度の近視や乱視の場合、矯正できない可能性があります。
レッドライト療法
一定の波長を持つ赤色の光に近視を抑制する効果があることがわかり、新しい治療法として注目が集まっています。単一波長の赤い光が眼底に届くと、眼底の血液量が増して眼軸長の伸び(眼球が楕円形になること)を抑制するため、近視の進行が抑えられます。
※自由診療です。
※目の状態や全身の健康状態によっては治療を行えない場合があります。
※低濃度アトロピン点眼薬と併用した治療はできません。
眼鏡
つけ外しが手軽で、装用時間にも制限がないため、まず眼鏡を選択するという方は多くいらっしゃいます。スポーツをする際に邪魔になったり、見た目が気になったりする場合は、部分的に眼鏡を使用しながらほかの選択肢も検討します。
コンタクトレンズ
装用すると裸眼のように生活でき、眼鏡よりも視野が広いことが特徴です。コンタクトレンズは目に直接触れるため、結膜炎やドライアイなど、目の病気には注意が必要です。
子どもの目の健康を総合的にチェック
おもに小学生・中学生・高校生を対象に、さまざまな検査方法で目の健康状態を確認します。視力や屈折、眼底検査、色覚、眼位といった基本的な検査のほか、先進的な機器を用いて近視の進行予測や目の疾患リスクも測定します。考えられるリスクへの対策もご案内できるため、将来的な目の健康を守ることにつながります。
強度近視における失明のリスク
子どものころからパソコンやスマートフォンなどに触れる機会が増えた現代では、小学生の3割以上、中学生の6割以上、高校生の7割以上の視力が1.0未満という報告があります。(参考:文部科学省「令和4年度学校保健統計」
より)
近視が進むと眼球が楕円形になり、網膜までの距離が長くなってしまいます。すると網膜などが引き伸ばされて薄くなり、網膜剥離・緑内障・黄斑変性など失明リスクの高い病気の一因になる可能性があります。
先進的な治療方法(自由診療)
レッドライト療法
一定の波長を持つ赤色の光に近視を抑制する効果があることがわかり、新しい治療法として注目が集まっています。単一波長の赤い光が眼底に届くと、眼底の血液量が増して眼軸長の伸び(眼球が楕円形になること)を抑制するため、近視の進行が抑えられます。
※目の状態や全身の健康状態によっては治療を行えない場合があります。
※低濃度アトロピン点眼薬と併用した治療はできません。
カウンセリング・検査
現在の目の状態や治療内容について、詳しくご説明いたします。また、治療が適しているかどうかの検査も行います。
デバイスの貸し出し
治療に使用するデバイス(機器)を貸し出しますので、ご自宅へお持ち帰りください。梱包されていた箱や袋は保存しておいてください。
※第三者への譲渡・貸与・転売は禁止されています
※デバイスはオーストラリアのEyerising International製で、日本国内では未承認の医療機器です。国内で類似している製品は販売されていません。EUのCEマーキング、オーストラリアのTGA、イギリスのMHRA、ニュージーランドのMedsafeなど、30ヶ国以上の医療規制当局が要求する安全性基準を満たしており、全世界ですでに15万人以上の子どもに使用されております。短期的な副作用として、一時的なまぶしさや残像が報告されています。
治療開始
デバイスをインターネットに接続し、赤い光を目に当てるようにのぞき込みます。1回3分、1日2回(4時間以上の間隔を空ける)を週5日行い、治療期間中くり返します。1回の治療ごとに3分間ほど目を閉じて休ませ、まぶしさなど気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
定期検診
治療開始後は定期的に通院していただき、目の状態を検査します。視力や屈折、眼軸長の変化などをチェックして、治療結果を確認します。
そのほかの治療
マイオピン点眼治療(自由診療)
おもに6~12歳の軽度もしくは中等度の近視に対して、低濃度のアトロピン点眼薬「マイオピン」を使用します。1日1回、就寝前に両目に点眼することで、近視を抑制する効果が期待できます。副作用がほとんどないことが特徴です。
※まれにまぶしさや見えにくさを感じる場合があります。
※「マイオピン」は国内未承認医薬品です。
国内の承認医薬品等の有無
有(ただし濃度が異なり、効能効果は適応外となります)
諸外国における安全性などに係る情報
シンガポールにて下記の報告があります。
Atropine for the treatment of childhood myopia: changes after stopping atropine 0.01%, 0.1% and 0.5%. Am
J Ophthalmol. 2014 Feb; 157 (2) :451 ‒ 457
Atropine for the treatment of childhood myopia. Ophthalmology 2006;113(12):2285–2291.
Atropine for the treatment of childhood myopia: safety and efficacy of 0.5%, 0.1%, and 0.01% doses
(ATOM2). Ophthalmology 2012;119(2):347–354.
オルソケラトロジー(自由診療)
子どもの角膜は大人と比べてやわらかいといわれているため、ハードタイプのコンタクトレンズで角膜の形を矯正して視力回復を図るオルソケラトロジーは効果的だと考えられます。コンタクトレンズは就寝中に装用するだけなので、日中の学校生活にも支障ありません。継続することで近視の進行を抑制する効果も期待できます。
※強度の近視や乱視の場合、オルソケラトロジーでは矯正できない可能性があります。
近視に対する治療は進歩していますが、日ごろから近視抑制を意識した生活を送ることも大切です。
特に近年では目に負担のかかる機器の使用が増え、大人の世代よりも近視の若年化が懸念されています。
いつまでも健康な目でいるために、視力が発達する子どものうちから生活習慣を見直してみることをおすすめします。