ICL手術後いつから仕事ができる?術後の見え方・過ごし方や注意点を詳しく解説!

「ICLの手術後はどんな見え方になるの?」「仕事や入浴、スマホはいつから再開できる?」
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術を検討している方にとって、術後の生活や見え方の変化は気になるポイントではないでしょうか。
ICL手術は、角膜を削らずに視力を矯正できる方法として人気が高まっています。
メリットだけでなく、術後の注意点や過ごし方をしっかり理解しておくことで、より快適に視力回復を目指すことができます。
この記事では、ICL手術直後〜10年後までの見え方の変化、手術後の生活で気をつけたいポイント、多く寄せられる術後の疑問への回答を、わかりやすく解説します。
これからICL手術を受ける方はもちろん、術後の経過が気になる方もぜひ参考にしてください。
ICL手術とは

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術とは、近視・乱視・遠視を矯正するために、目の中に小さなレンズを挿入して視力を回復させる治療方法です。
ICL手術では、虹彩と水晶体の間に眼内レンズを挿入します。
ICL手術では水晶体を温存したまま、その前に視力矯正レンズを置くことで、ピントの合い方を改善し、クリアな見え方を得ることができる仕組みです。
レーシックと異なり角膜を削らないため、角膜が薄い方や強度近視の方でも適応となるケースがあります。
下記は、代表的なメリット・デメリットです。
- 【メリット】
- 近視戻りが少なく視力が安定しやすい
- 角膜を削らないため合併症のリスクを抑えることにつながる
- 可逆性があるため万一の時は裸眼に戻せる
- 【デメリット】
- 自由診療のため費用が高額になりやすい
- オーダーメイドレンズのため手術までに時間がかかるケースもある
- 術後の感染リスクがわずかにある
ICL手術は、角膜を削らずに、高い視力の質を得られる視力矯正手術として高く評価されています。
一方で、費用面やアフターケアの必要性など、事前に理解しておくべき点もあります。
これらの特徴をふまえ、適応検査で目の状態を正確に調べた上で検討することが大切です。
ICL手術後の見え方

ICL手術後は、多くの方が数日〜1週間ほどで自然な見え方に落ち着いていきます。
ICLは水晶体を残したまま視力を矯正するため、手術後も自然な見え方を得やすいのが特徴です。
ここでは、手術直後から長期経過まで、見え方の変化を段階ごとに解説します。
手術直後の見え方
手術当日は、点眼薬の影響や眼の状態が落ち着いていないため、全体的にぼやけて見えることが一般的です。
光がにじんだり、ピントが合いづらかったりする場合もありますが、多くは一時的なもので、身体がレンズに慣れてくると自然に改善していきます。
個人差はありますが、翌日には視界のクリアさを実感し始める患者さんが多く、早い方では手術翌日の診察時点で日常生活に支障のない視力まで回復するケースがあります。
手術後しばらくの間の見え方
手術から数日〜1週間ほどは、見え方の質が安定していく期間です。
この時期は、特に夜間に光が輪のように広がって見えたり(ハロー)、光がまぶしく感じたり(グレア)するケースがあります。
これはICLレンズの構造による自然な反応であり、術後の経過としてよく見られるものです。
ほとんどの場合、時間の経過とともに脳が見え方に順応し、気にならなくなるでしょう。
手術から10年後の見え方
ICLで得られる視力は、長期的に安定しやすいことが大きな特徴です。
これは、以下の理由によるものです。
- ICLレンズは柔らかく生体適合性の高い素材でできており、目の中で劣化しにくい
- レンズを挿入するだけで眼の組織を削らないため、角膜由来の近視戻りが起こらない
- 度数が大きく変化した場合でも、レンズの交換や摘出が可能
ICLは目の構造を大きく変えないため、視力の安定性が高く、年を重ねて白内障などになった場合でも裸眼に戻せる『可逆性のある視力矯正法』として評価されています。
ICL手術後の過ごし方

ICL手術後は、大きな痛みを伴うことは少ないものの、目の中に人工レンズが入ったばかりの繊細な状態です。
術後の見え方を安定させ、感染症などのリスクを避けるためにも、数日〜数週間は生活上の注意が必要になります。
ここでは、日常動作ごとに「いつから可能か」「どの程度なら問題ないか」をわかりやすく紹介します。
デスクワーク・家事
軽いデスクワークや家事は手術翌日から可能です。
ただし、術後すぐは視界がぼやけることがあるため、長時間の集中作業は避け、こまめに休憩をとりましょう。
目が乾きやすくなるため、モニターを目線よりも下にする・加湿器を置くなど工夫して乾燥に注意してください。
スマホ
スマートフォンの利用は翌日から可能ですが、細かい文字を長時間見続けると疲れやすくなります。
術後1週間ほどは使用時間を短めにし、20分ごとに遠くを見るなどして目を休ませましょう。
パソコン・テレビ・読書
パソコン作業や読書、テレビ視聴は翌日以降、短時間から再開できます。
術後の見え方が安定するまでは、ぼやけやすさ・まぶしさを感じることがありますが、次第に改善します。
乾燥を防ぐため、人工涙液の使用や、画面との適切な距離の確保が効果的です。
入浴・シャワー
身体のシャワーは手術当日から可能です。
ただし、感染症を防ぐため、顔に水がかからないように注意してください。
顔・目まわりは翌日以降、浴槽への入浴は3日後以降が一般的です。
洗髪・洗顔
洗髪・洗顔は翌日から行うことができますが、目に水や泡が入らないよう注意が必要です。
目元を気にせず洗髪・洗顔ができるようになるにはおよそ1週間程度かかります。
前かがみになりすぎると目に刺激となるため、軽めに済ませるか、美容院での洗髪を利用するのもおすすめです。
サウナ・温泉・旅行
サウナや温泉は、細菌が多く感染リスクが高い環境のため、術後1か月は控えることをおすすめします。
旅行については、飛行機搭乗も含め1週間程度経過して視力が安定してからが安心です。
メイク
お顔全体のメイクは翌日から可能ですが、目の周り(まつげ・まぶた)のメイクは1週間後以降にしましょう。
マスカラやアイライナーなどはレンズ周囲の感染リスクを高めるため、早期再開は避け、医師の指示に従ってください。
車の運転
車の運転は、視界が安定しやすくなる翌日以降、定期検診で医師の許可があれば可能です。
夜間はハロー・グレアが出やすいため、慎重に判断してください。
激しい運動
ランニング・ヨガ・筋トレなどの軽めの運動は1週間後からが目安です。
接触の可能性があるスポーツ(球技・格闘技など)は、1か月以降に再開してください。
水泳・プール
水泳は感染リスクが高いため、最低でも1か月は完全に禁止です。
ゴーグルを使用しても安全とは言えないため、医師の判断を優先してください。
ICL手術後の注意点

ICL手術は、術後のケアを怠ると感染症や炎症のリスクがあります。
見え方を安定させるためにも、注意点を理解しておくことが大切です。
ここでは、術後に注意すべきポイントを解説します。
定期検診を必ず受ける
定期検診では、眼圧・レンズ位置・角膜の状態を確認でき、異常の早期発見につながります。
検診の一般的なスケジュールは以下の通りです。
- 翌日
- 1週間後
- 1か月後
- 3〜6か月後
- 以降は年1回の定期チェック
レンズは目の中で安定しやすいものの、まれにレンズの位置の変化や炎症が起きることがあります。
必ずスケジュール通りに受診しましょう。
保護メガネを着用する
術後は、無意識に目をこする行為や、ほこり・風の刺激から目を守ることが大切です。
そのため、就寝時も含め保護メガネの着用が推奨されます。
以下は一般的な着用期間の目安です。
- 日中:1週間程度
- 就寝時:1週間〜2週間
特に睡眠中はまぶたをこする可能性が高いため、早く外しすぎないよう気をつけてください。
ICL手術後のよくある疑問

ICL手術後の生活や見え方について不安を抱く方も少なくありません。
ここでは、疑問を持つ方が多いポイントについて、わかりやすく解説します。
ICL手術後にコンタクトレンズ装用はできる?
ICL手術後は、目の中にレンズを挿入したばかりで非常にデリケートな状態です。
手術後1か月間は、すべてのコンタクトレンズ(カラー・サークル・度付き)を含め装用は禁止となります。
これは、傷口が完全に塞がるまでにコンタクトレンズが刺激となり、感染や炎症を招く可能性があるためです。
1か月経過し、医師の許可が出れば装用再開が可能になります。
再開後は酸素透過率の高い1dayソフトレンズを使用することをおすすめします。
特にカラーコンタクトは厚みがあり乾燥しやすいため、無理に長時間使うのは避けましょう。
また、再開後も必ず以下を徹底することが大切です。
- 装用前後は石けんで30秒以上の手洗い
- 1day以外を使用する場合、レンズケースは月1回以上交換
- 保存液は毎日新しいものに入れ替える
清潔を保つことで、術後の感染リスクを減らせます。
ICL手術後にぼやけるのはいつまで続く?
手術当日は、ほとんどの方が「ぼやける」「かすむ」といった見え方になります。
これは手術時に散瞳薬を使うことや、光の通り道がまだ安定していないために起こる一時的な症状です。
早い人は翌日から視界がクリアになりやすく、数日〜1週間ほどで自然に見えるように回復する場合が多いです。
ICLは水晶体を残したままレンズを入れるため、白内障手術のように見え方の質が変わりにくく、術後は裸眼での自然な視界を取り戻せるのが特徴です。
ICL手術後のまつげパーマ・二重整形は可能?
まつげパーマ・まつげエクステは術後1か月後の定期検診で問題がなければ再開可能です。
まつげパーマやエクステは目元に触れる施術が多いため、術後早期は刺激や感染の原因となることがあります。
必ず医師の許可を得てから再開してください。
二重整形は、ICL手術後3か月以上あけてから行うのがおすすめです。
理由は以下の通りです。
- 二重手術後の腫れ・内出血があると、ICL術後の眼科的診察が正確にできない
- ICL手術直後はレンズの位置が安定途中で、目元の外科的刺激は避けるべき
また、ICLと二重整形の両方を予定している場合は、ICL→二重整形の順番で行いましょう。
ICL手術ではまぶたを開く器具を使用するため、二重手術後に行うと縫合部に負担がかかる可能性があるためです。
二重整形を受ける際は、必ず施術先に「ICL手術を受けている」という情報を伝えてください。
ICLレンズが入っていることは周囲にわかる?
普段の生活でICLレンズが入っていることを他の人に気づかれることはありません。
ICLレンズは黒目(虹彩)の後ろ、眼内の深い位置に挿入されているため、外見からわかることはなく、目の印象や表情が変わることもありません。
見分けられるとすれば、眼科専用の顕微鏡で観察した場合のみで、肉眼で見えることはまずないでしょう。
まとめ
ICL手術後の見え方や日常生活には、手術直後ならではの一時的な違和感や制限があるものの、適切なケアを続けることで安定した良好な視力を得られるケースが多くあります。
特に、ICLの手術後に大切なのは定期検診を欠かさず受けることと目をこすらない・清潔を保つといった基本的なケアを守ることです。
生活の再開時期(スマホ・パソコン・運転・入浴・運動など)には個人差がありますが、医師の指示を守れば、普段通りの活動に戻りやすくなります。
『札幌ひかげ眼科・目もとの美容外科クリニック』では、豊富な経験と知識を持ったスタッフが術後のアフターケアもしっかりと行います。
ICL手術に関して不安なことがある場合は、お気軽にご相談ください。
記事監修者
札幌ひかげ眼科・目もとの美容外科クリニック 院長
日景 史人

経歴
- 2005年 札幌医科大学医学部卒業
- 2007年 札幌医科大学 眼科
- 2008年 苫小牧市立病院 眼科
- 2010年 伊達赤十字病院 眼科
- 2012年 札幌医科大学 眼科
- 2016年 札幌医科大学大学院 医学博士取得
- 2016年 札幌医科大学 眼科 助教
- 2016年 アメリカミシガン大学糖尿病代謝内分泌科
- 2021年 札幌医科大学 眼科 准教授
- 2023年 札幌医科大学附属病院 眼科 病院教授
- 2024年 札幌ひかげ眼科・目もとの美容外科クリニック 開院
